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2011年4月11日 (月)

福島はこれからどうなるのか?



先日は余震で再度停電に見舞われましたが次の日の夕方前には無事復旧。

…したと思ったらネットが普通で再設定できず、ようやく今日復旧させる事ができました。

ネットが無いと

 ・余計な情報が手に入らない → 不安にならない

 ・読む情報が無い → やることが無い → 早く寝る

 ・読む情報が無い → 買い置きしてた本を一気読み

 ・家に帰ってきてもやることが無い → お仕事を持ち帰ってもきちんとこなしちゃったり

と、非常に健全な生活を遅れることに気づいた私です(^^;;



そんな中、ブログのEX650A@福島さんから「累積放射線量についてどう考えればいいの?」ってコメントをいただいたので再び情報収集してみました。

今までの状況はと言うと。

まずは海洋汚染。

海洋汚染の情報を公表しているのが経済産業省のデータ

詳細は読んでいただくとして(40ページくらいありますけどw)、わかったのは「北側が危なそう」。

この近海で採れた魚を食べるのはちょっと勇気がいる、、、と思いがちですが、原発の周囲30キロでの漁は現在禁止されているので、食卓に上がる危険性は低そうです。

佃煮になる魚(コウナゴ)を福島沖で採取し放射線を調べたところ基準値を超える値が検出されたとの報道がありましたが、リンク先の記事によると福島県沖ではコウナゴは出荷用に漁獲していないため、私たちの口の中に入る可能性は低そうです。

最大値が基準値500Bqを越える570Bqのようですが、大きく超える値ではありません。この先調査を継続して数値が増加傾向なら要注意、減少傾向なら安心できる方向と判断する事になりでしょう。

茨城県沖で採れた魚の水揚げが拒否されたとの報道がありましたが、これは風評被害に属すると考えた方がいいようですね。





では生物濃縮はどうか?

チェルノブイリ事故以降、海洋における生物ピラミッドの上位者であるスズキの放射能を調べているようですが、とりあえず検出されてはいません。

まぁスズキの生物濃縮は数ヵ月後に反映されるようですから、実際に影響が出るとしたら早くても来月以降でしょう。もし現在検出されたら地震以前にもれていた事になります(^^;

リンク先の記事では「安全性が確認された」としていますが、濃縮されるのはこれからの話。検出されなくてひとまず安心ですが、安全が確定したわけではありません。むしろ影響が出るのはこれからで、今後の経過を見守る必要があります





農作物ではどうか?

厚生労働省のデータを見る限りでは、食品中からはほぼ検出されていないようです。

こちらでは問題があるとは思えませんし、もちろん福島県産の農作物を拒否する理由にもなりません。

加工用トマトの契約を見送るような反応は100%過剰反応としか思えません。






今までは福島から遠く離れた地域でのデータでしたが、そもそも原発周囲の地域ではどうか。

僕が以前から見ている文部科学省のデータでは、南相馬の西側で高い地域が見られますがその数値も減少傾向にあります。

また、福島県内の小学校でのモニタリングも行われたようですが、こちらは一番高い場所で23μSv/h

1日では0.552mSvですから、1年では201mSv。

これは丸1年外にいたと仮定した数字です。1日8時間外に出ていたとすると1/3をかけて66mSv/年。屋内での被曝線量を1/10と仮定するとと13mSv/年。合計79mSv/年が被曝量として推定されます。

チェルノブイリ事故時では被曝量が100mSv/年以下では健康被害は確認されませんでしたから、少なくとも、大人が1年間そこに住んだとしても問題無い数値です。政府が「直ちに影響が出る数値ではない」というレベルの放射線量です。

ただし子供は幼ければ幼いほど影響を受けますから、最大値を示した地点では生活しない方がよさそうです。

もっとも、計測値点は現在、児童達は避難して使用されていない場所です。現状において健康被害が出るとは考えられません。

今後原発から外部への放射性物質の流出が無い限りこの線量は増えませんから、一度きりの調査ではなく何度か継続して調査を行い、どのように変化していくかを見守る必要がありますけれども。






以上のデータを見る限りでは、放射線によって僕達の生活が今後これ以上脅かされる可能性は少なそうです。




しかし。


ここの情報に注目。原子力安全委員会が発表した原子炉の放射線量をグラフ化したものですが、その中でも一合炉の放射線量がしたのグラフ。

Chart



7日以降めっちゃあがってますやんΣ( ̄□ ̄)!!!

黄色は圧力抑制室、赤は圧力容器の放射線量で原発の最前線での放射線量です。

まぁ圧力抑制室内での数値は上がっていませんから、圧力容器内だけで線量が上がっているのではないかと推測するのが妥当ですが。このデータがある以上、周辺環境の汚染が酷くなる可能性はゼロとは言えません

今後の経過観察が重要ですね。











まとめると。

◇危険だというデータは見当たりません。

◆しかし、今後上昇する可能性はゼロではありません。

◇生物濃縮?するけれどそれはこの先。

◇福島県産の魚や農作物は安全。

◆安心していいのですが、今後の経過観察は必要です。

◆間違ってもこんなネガティブキャンペーンを信じちゃいけない。


◆最近良く見かける中大の武田邦彦教授は原子力の専門家だけれど安全の専門家じゃない。人体への影響に関する知識は非常に怪しいと言わざるを得ない。





 僕は「僕達に健康被害が生じる可能性はあるのだろうか?」という視点で色々な数値を読んでいます。参考値として考えているのが100mSv/年チェルノブイリ原発事故時でも健康被害が観察されなかった線量です。この数値を超えなければひとまず大丈夫だろう(健康被害が生じない、、、というかガンの発生を心配しなくてもよい)と言う考え方です。年100mSvでも何年もわたって被曝した際のこの発生率が上がる可能性はありますが、さしあたり向こう1年間の安全な被曝線量として考えています。
 で放射線の危険性を訴えているサイトやブログは多々ありますが、「僕ら自身が被曝して健康被害が発生する可能性はあるのか?」という問いには応えてくれるものはあまりみかけません。危険だ危険だというばかりで、色々な日時の色々なデータの最悪なものを取り上げて騒いでいるという印象を受けるものが多く、説得力に欠けるものが多い印象です。
 様々な報道で取り上げられる今までの基準値は、その土地に永久に住み続けることを仮定した数値なのですが、それをここ数ヶ月の傾向と対策に用いるには多少無理があります。なのにそれを指摘しない方が多すぎるように感じています。緊急用に暫定基準値を算出すれば「そんな都合のいいものは信用できない」と評される始末。

 あともうひとつ触れられていない事実として、有名なガイガーカウンターで検出される数値は意外に当てにならないんです。ガイガーカウンターすなわちガイガーミュラー計数管はコバルト60を基準に線量を推測していますから、数値が「0」ならばいいのですがそれ以外、検出された時の数値の評価は大変難しいのです。これで検出された数値を鵜呑みにして発表するのは非常に危険であるはずなのですが、この点には誰もツッコミ入れていません。
 数値が上昇したら改めて液シンなど正確な機器を用いて計測すべきですね。
 
 
 以上、原発の危険性を知りたい方には不満な内容でしょうけれど、モニタリングの数値を見る限り、向こう1年は我々に健康被害をもたらす結果は見当たりません。しかし油断は禁物です。今後モニタリングデータが上昇するようなら要注意です。

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コメント

そうそう、
http://www.aesj.or.jp/
わりとよくまとまっていますよ、
原子力学会のWeb。

投稿: ますこ | 2011年4月11日 (月) 21時14分

早速、いろいろありがとうございました。見守っていかなくてはいけないけれど、じたばたするような状況ではないと言うことで安心しました。まあ、今までが、気にしなさ過ぎだったので良い機会かと。エネルギーをどうするのかとか冷静な議論ができるようになって、より良い将来につながるといいのですが。あ、余震だ。飽きたなあ。

投稿: EX650A@福島 | 2011年4月11日 (月) 22時26分

>>ますこさん

おぉ!よさげなページの紹介、ありがとうございます(^^)


>>EX650A@福島さん

マスコミに思いっきり弄ばれている気がします。
報道だとすごい危険な状況じゃないかと思えてしまうのですが、資料を集めてみると健康被害は起きなさそうってデータしか集まらないんですよね。
原子力関係者には由々しき事態なのですけれど、一般住民を不必要に不安にさせるのは勘弁してほしいです。

投稿: ヨシカワ | 2011年4月12日 (火) 23時49分

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