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2020年8月

2020年8月31日 (月)

忘れないうちに790dukeインプレを(3)

790dukeインプレの続き、第三弾です。

今回はネガティブなポイントですね。

4)防風性能


皆無です

スロットルを捻れば捻るだけどこまでも加速していくバイクなのですが、向かい風と真っ向勝負を挑まざるを得ません。
ノーマル状態だと90km/hくらいで限界がきますw
MT-07の防風性の無さも酷かったのですが、それより酷いんじゃないかと思います。
790dukeは正面から見ると昆虫みたいな姿ですが、これが物凄く乱気流を発生させる設計になってるんじゃなかろうか
アホみたいに加速していく分だけ、乱気流の発生と低い防風性をリミッター代わりにする狙いがあったに違いない・・・。


4)-1
で、MRAのスクリーンレーシング(レーシングスクリーン?)を取り付けてみました。

Mp855k

これは1290の画像ですが。あまり防風性がイマイチっぽい気がしたので、某中華製のパチもんエクストラウィングもつけました。

Img_6643


こいつは790duke専用設計だけあって、ルックスも割と悪くない。

嘘ですクソだっっせぇ

昆虫みたいな790dukeのルックスって、見慣れると結構好きになりますからね。あまり変えたくないポイントなので、この一番うえのエクストラウィングはすぐ撤去しました。
このスクリーン、装着すれば防風性は2割ほどはアップします。
つまり私基準で限界が110km/h。高速道路クルージングには十分な性能です。

ただし。
100km/hクルージングからトラックを抜く時には一時的に120km/hくらいまでは欲しくなるのが当然ですが。

この状態でも120km/hって割と恐怖です
w

峠をひらひらと蝶のように舞うバイクですから、意外に重心が高めで、高速道路で安定しているとは言い難い。
上半身をコーナー側に入れてあげると、素直にクセなく曲がってくれる点はありがたいのですが、高速道路ではそれあがちょっと不安。 
防風がよくなくて上半身が安定しない分、トラックを追い抜く時に不安定さを感じます。
これに向かい風や横風が加わると、上半身へのプレッシャーが四方八方からになるので、お気楽にかっ飛ばすって訳にはいきません。
軽いと言っても大型で190kgはありますから、怖いってほどじゃありませんが。
高速道路をのんびり旅する雰囲気じゃないですねw



4)-2
そこでスクリーンを交換です。


Img_6907  


私がチョイスしたのはMRAの汎用スクリーン
汎用と言いながら割と防風性能が高いのですが、さらにフラップを追加しました。もう見た目なんてどうなったっていいのです。


こりゃーすごい!


今まで感じていたプレッシャーが、ものの見事に無くなりました。
まぁ実際には無くなってはいないのでしょうが、劇的に効果がありましたよ。
高速道路での長時間ライドも問題無し、です。
その代わり、特徴的なルックスは見事にスポイルされましたw
これは快適さとトレードオフなのですからしょうがありませんが。昆虫っぽさが無くなったのはちょっと寂しい。


5)熱


熱い。


今年の夏は特に暑いせいじゃない?
・・・と、全部夏のせいにできればいいのですけれど。
790dukeは基本的に暑いです。というか熱い。
特に右脚の熱さはパねぇっす。左側も熱いんですが、右は特に酷いっす。
半ズボンで乗ったらたぶん火傷すると思います。
冬になるとちょうどいいくらいです。
ハーレー乗りだったライダーお二人に参考意見を聞いてみたところ冬でも暖かいって相当ひどくね?』とのことですので、季節は関係なく、そもそも排熱がうまくいってないんですね。
一緒にツーリングした時も「今日は涼しいのになんでラジエーター回ってんの?とは聞かれました。

真冬だとエンジンの熱で走行中に暖をとれる、、、とは言いませんが。信号待ちなら温かさに感動すること請け合いですw
ただし、夏のツーリング帰りに渋滞にハマると溶けそうになります。
これだけでマイナス100ポイントくらい稼げそうです。
ハーレーライダーから認められるんだから、この熱さはお墨付きですw

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2020年8月30日 (日)

PCR検査について

最近、、、というよりここ半年ほど名前を聞かない日はない、ってくらいにお馴染みの検査になった今日この頃。

どうもこの検査を過信し続ける報道が消えない気がするので、メモ書き替わりの注意点を書き置きたいと思います。
PCR検査の、というより医療用の検査そのものについての注意点も含みます。

まず前提として、間違いのない検査は基本的に存在しません(一部の特殊な検査にはあり得ますが)。
検査には何らかのエラーが付き物なので、99%正確って検査はあるかもしれませんが、1%くらいのエラーな結果が紛れ込みます。
このエラーは、正常な人を異常と診断してしまう「偽陽性」、異常のある人を正常と判定してしまう「偽陰性」の2種類あります。
偽陽性の他に「疑」陽性とか「擬」陽性なんて言葉もありますが、現在用いられているのは「偽」の言葉です。
「偽」陽性ならニセの陽性。つまり本当は陰性です。
「疑」や「擬」陽性は、陽性を疑っているけれど確証が持てない状態です。
いちおう「偽」と「疑」「擬」、2種類の言葉は存在していますが。ただし、区別がしづらい言葉で混乱が起きないように、現在の臨床の現場では偽陽性・偽陰性の言葉のみを使うのがスタンダードです。


陽性と判定されなければ陰性です。
陽性患者を見逃さないためには、陽性の基準を幅広くする必要があります。
すると陽性患者を見逃す可能性は減りますが、健康なんだけれど陽性と判定される人が発生します。これが偽陽性です。
それが怖くて陰性の基準を甘くすると、今度は不健康なんだけど陰性と判定される人が発生します。これが偽陰性です。
たまに「正診率」にこだわる方もいらっしゃいますが、個人的には正診率は使い方が難しいのであまり使いません。
疫学的な定義での「正診率」は(真の陽性+真の陰性)/(真の陽性+真の陰性+偽の陽性+偽の陰性)で計算できますが、実はこれ、同一の検査であっても、集団の有病率が変わると変わってしまうのです。
正診率って言葉は、一般的な意味で捉えておく方が正確ですね。


例のコロナの場合、日本のPCR検査は陽性的中率70%ほど、陰性的中率が90%以上と言われています。
陰性的中率が9割はあるんだからどんどんやるべき!なんなら東京都民全員やっちゃいなYO!ってくらいの勢いで発言している某テレ朝のコメンテーターとか某NHK夜9時ニュースの男性キャスターとか、次期総理と目されている元防衛大臣とかいるのですが、これが実行されると大変危険です。
そんな金どこにあんの?って疑問は当たり前すぎるので置いといて。疫学的に考えます。

例えば、人口1000万人の都市があるとします。
(※東京都の人口は約1400万人ですが計算がめんどいのでさしあたり架空都市として1000万人で)
例の病気の罹患率は正確にはわかっていませんが、抗体検査によると0.6%から1.0%が罹患歴があるのだとか。なので、高い方で1.0%を罹患率としておきます。
つまり10万人が罹患していて、990万人が健康って事になります。


この病気に対して、陽性的中立99%、陰性的中率99%のPCR検査を行なったとします。
そんな検査は存在しないんですが、まぁ仮定の話ですから。めちゃくちゃ正確なPCR検査です(こんな検査があったら診断に苦労しません)。
陽性的中率は99%ですから、10万人×0.99=9万9千人は陽性と判断されますが、残り千人は感染者なのに陰性と判定されます。これが偽陰性です。
次に陰性的中率も99%ですから、990万人×0.99=980万1000人は無事健康と判断されますが、残り9万9千人は健康なのに陽性と判断されます。つまり偽陽性ですね。
陽性と判断された人を合計すると、真の陽性者9万9千+偽の陽性者9万9000万=19万8千人。
陽性と判断された人のうち、実は半分は健康体だったというオチがつきます。


実際の陽性的中率7割、陰性的中率9割、東京都民1400万人、罹患率1%で計算すると。
まず罹患者は14万人、健常者数は1386万人ですね。
罹患者で陽性と判定される人数は、罹患している14万人の7割ですから9万8千人。
健常者で陰性と判定されなかった人数は、健常な1386万人の1割ですから138万6千人。
これを合計すると、148万4千人。
正診率でも89%となりますが、PCR陽性と判定された人の9割は、実は健康体と推測されます。


これでもPCR検査、やりまくります?



なお、コロナといえども感染対策の方法はさほど難しくありません。
「手指の消毒」
「目鼻口を弄らない」
「飲み屋と風俗に行かない」
これだけです。
コロナへの対策は飛沫感染対策、つまり汗や唾液対策ですので、一般的な生活上ではこの程度で十分です。

問題は、徹底的に実行できるか。

ウイルスは手指に付着して、目鼻口を弄った時に体内に侵入しますから、まめな手指の消毒が有効です。
医療従事者であれば、汗や唾液はもちろん、血液等も含めた体液の侵入を阻まなければなりません。
ただし日常生活でも、不特定多数が密集して大声で怒鳴りあってる居酒屋や、濃厚接触が生まれやすい風俗店なんかは避けなければいけません。
ふつうはマスクを外して酒飲むので、飛ばされた唾液が直接目鼻口に入る可能性が意外に高いのです。
風俗は、、、濃厚接触したうえに、唾液交換や直接粘膜接触すらしますからねぇ。まず防げないでしょうw


この様に、大人が一般的な生活を送るうえでは、別に難しいものは求められていないのです。
春先には散々テレビなどで紹介された対策なのですけれども。
GO TOキャンペーンだって、マスクしたうえで飲み屋&風俗ではっちゃけなければ特に問題はおきません。
旅行等に出かけた人を白い目で見る人もいるようですが、不思議でなりません。
自分が普段行っている感染対策の意味を理解すれば、何が良くて何が悪いのか、簡単にわかりそうなものなのですが…

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2020年8月24日 (月)

忘れないうちに790dukeの感想を(2)

タイトルの通り、790dukeのインプレ続きです。

思いついたことを思いつくままに書き出しているので、項目と内容が割と一致していませんw

 

3)電子制御

なんやようわからん機能がぎょーさん付いていますw

まずはオートシフター

って書くとオートマ車っぽいので、個人的にはクイックシフターって呼びたい。

※オートマ車って言葉は今どき使われないんじゃね?って疑問は却下で

 

どんな道でもテキトーに走る私の様なライダーならばあまりお世話にならない機能、、、と思いきや、実はのんびりライダーにとっても意外に重宝するシーンが多い機能です。

私の場合、最近敏感さを増しているビビりリミッターが働いたときですね。

・・・つまり、コーナーでの減速時、減速しすぎた時に役に立ちます。

急コーナーって、いちどダウンシフトするのか、そのまま高い側のギアのままで行くのか迷う事ってありませんか?

回転数が落ちちゃったからギアを落としたいけれど、シフトチェンジしているうちにコーナーの変なところまで行きそうな時って。

こんな時でもギアチェンジがクイックかつスムーズなので、立ち上がりでしっかりトラクションをかけられるのです。

「俺ってセンスあるライダーっぽく見えてるんじゃない?」と判断ミスをごまかしながらも悦に入れるのがうれしいポイント。

なんてったって減速後、すぐにスロットルを開けられるんですもん。

 

もしレース中なら、ビッグブレーキング勝負後、さらに加速でももうひと勝負できるって感じかな?レースしないけど。

正直に言うと、峠よりも長時間のすり抜け時に重宝しています。日曜夕方の中央道や関越道の、数10キロレベルヘビーな渋滞で。

単純にクラッチを握る機会を減らせるってだけですけれどね。

左手を休ませられる機会が多くなるので、なかなか捨て難い機能です。

アップ側にクイックシフトさせるアフターパーツはよく見かけますが、ダウン側にも対応させるものはさほど見かけません。

ましてやダウン側のみ対応なんて(たぶん)ありません。

一般的なライダーなら、ダウン側にこそ使う機会が多そうなものなのですけれども。どうなんでしょうねぇ。需要あると思うんだけれどな。

少なくとも、私としては「クイック『ダウン』シフター」こそほしい。

 

ちなみにアップ側ですが。私はほとんど使っていません(笑)。

ギアアップって、レースや峠ではだいぶ高回転な時に行うものだと思いますが、私はそこまで回さないのです(笑)

私の体感チェンジだと、ギヤはいちおうは入ってくれるのですが。すげー違和感が出ます。

ダウン側はだいぶ低回転でも対応してくれるので、スムーズにダウンシフトできるのですけれど。

まぁこのバイクは”もっとスロットル捻ろーっ!”ってエンジンなのだと思います。

 

これ以外には、スリッパークラッチ、スーパーモトモードABSを装備。リンクの組み換えでは逆シフトにも対応するんだとか。

この辺の装備から推測するに、峠だけではなくサーキットを走って初めて真価を発揮できるバイクなのでしょう。

スリッパークラッチは、最近のビックバイクにはぜひ欲しい機能。

スーパーモトモードABSは、介入を調整できるABSの事だと思います。使ったことないっす(笑)

 

電子制御といえば、790dukeはドライブモードを電子制御といえば、790dukeはドライブモードを3段階+1種類の4種類に変える事が可能です。

私の場合、一番ダルいレインモードは渋滞中&街中で、郊外から峠ではストリートモード高速道路ではスポーツモードで走っています。

トラックモードは、、、、サーキットに行かないので使ったことありません(笑)たしか、カスタムできるモードの(はず)です。ABS調整ができるのはこのモードですね。

レイン・ストリート・スポーツ各モードの違いは、レスポンスと最大出力の違いだとか。

いちばんdullいのがレインモード。ただしダルすぎw

頻用するのがストリートモードですが、本当に街中で使うと割と苦労します。レスポンスは割と過激です

とてもシビアに反応してくれるので、家の近所なんかをゆっくり走るシーンでは割と気を遣います。低回転時は燃焼が不安定なせいか、けっこうギクシャクするんですよ。

逆に、うっかり峠道をスポーツモードで走らせると酷い目に合います(笑) 立ち上がりの加速が凄すぎて(笑)

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2020年8月17日 (月)

忘れないうちに790dukeの感想を(1)

F700GSを売って790dukeを購入してその後です。
ブログの更新をしないのが日常になって早何年もたつのですけれど。
購入してから1年を過ぎると、いつの間にか感動も薄れてくるというものです。
新鮮な気持ちを忘れないうちに、新車のインプレ等々を書いておこうと思います。


1)軽い!
軽さを求めて購入したバイクですからね。ここは何よりの感動ポイントでした。
乾燥重量169kgと驚きの数値。本当に大型バイクかこいつ。本当は395㏄くらいなんじゃないの?って思えるくらい。
こりゃー軽いぜduke790!
と思ったのですけれど。よくよく調べてみると、Rady to race weight(こーいう表現はKTMっぽくて好き♡)は174kg。
その後、苦労して探し出したとある販売店のブログで「重量(走行可能状態)187kg」との記載をようやく見つけました。
けっこう重量増えちゃうのね。
さてF700GSはどうだったかと調べ返してみると、走行可能重量は218kg。
ひたすら軽く見せようとするKTMと違って堂々と公開しています。正直なのが好感触だぞドイツ人。
なんだかんだ言って、31kgの差があれば、そりゃー軽くも感じるというものです。
が、感動も薄れてくると、徐々に重量を感じ始めるようになります。
実はduke790、私にとっては足つきがそれほどいい部類には入りません。
なので停車時には多少の重量を感じてしまうんですよね。
特に最近は都内に引っ越したこともあって、以前と比べて信号に引っ掛かる事が増えました。
自然とバイクの重量を実感する事が増えたので、足つきの悪さと相まって、余計に気になる時が増えてしまうんですよねぇ。

あ、実際の足つきはそれほど悪く無く、身長174cmの私だとバイクシューズを履いて、足底面の9割は接地します。
ただ、F700GSまではかかとまでべったり着くバイクにばかり乗っていましたから、「足つきが悪い」と書くのは非常に辛口な評価と受け取って欲しいです。
基本的には軽いバイクであるのは間違いありません。
ただし軽さを実感できるのは走行中での話で、
取り回し時や渋滞中は必要以上に重さを感じてしまいますね。
まぁRady to raceには余り関係の無いことなのですけれども(笑)



2)加速
軽い!
何と言ってもこれですよ(笑)
速いっていうか軽い!軽々とぶっ飛べます♪
最大PSは105。お馬さん105頭分ですね。
kWだと77。これを9,000回転で発揮します。
最大トルクは86N・m。これが8,000回転時。
F700GSの最大馬力は75馬力55kWを7000回転時に発揮。
最大トルクは77N・mを5,300回転時に発揮します。
スペックだけならF700GSは低回転重視、790dukeは高回転重視のエンジンって事になるのですが。
790dukeのエンジンは吹け上がりがいいので、あっという間に高馬力&高トルクな美味しい領域までたどり着けます。
峠を攻めたりサーキットをバリバリ走りたい人向けのエンジンと、ミドルクラスアドベンチャーを比べるのは野暮ってものですね。
シグナルダッシュさせたら790dukeは無敵でしょう。

続く


・・・予定

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