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2020年8月30日 (日)

PCR検査について

最近、、、というよりここ半年ほど名前を聞かない日はない、ってくらいにお馴染みの検査になった今日この頃。

どうもこの検査を過信し続ける報道が消えない気がするので、メモ書き替わりの注意点を書き置きたいと思います。
PCR検査の、というより医療用の検査そのものについての注意点も含みます。

まず前提として、間違いのない検査は基本的に存在しません(一部の特殊な検査にはあり得ますが)。
検査には何らかのエラーが付き物なので、99%正確って検査はあるかもしれませんが、1%くらいのエラーな結果が紛れ込みます。
このエラーは、正常な人を異常と診断してしまう「偽陽性」、異常のある人を正常と判定してしまう「偽陰性」の2種類あります。
偽陽性の他に「疑」陽性とか「擬」陽性なんて言葉もありますが、現在用いられているのは「偽」の言葉です。
「偽」陽性ならニセの陽性。つまり本当は陰性です。
「疑」や「擬」陽性は、陽性を疑っているけれど確証が持てない状態です。
いちおう「偽」と「疑」「擬」、2種類の言葉は存在していますが。ただし、区別がしづらい言葉で混乱が起きないように、現在の臨床の現場では偽陽性・偽陰性の言葉のみを使うのがスタンダードです。


陽性と判定されなければ陰性です。
陽性患者を見逃さないためには、陽性の基準を幅広くする必要があります。
すると陽性患者を見逃す可能性は減りますが、健康なんだけれど陽性と判定される人が発生します。これが偽陽性です。
それが怖くて陰性の基準を甘くすると、今度は不健康なんだけど陰性と判定される人が発生します。これが偽陰性です。
たまに「正診率」にこだわる方もいらっしゃいますが、個人的には正診率は使い方が難しいのであまり使いません。
疫学的な定義での「正診率」は(真の陽性+真の陰性)/(真の陽性+真の陰性+偽の陽性+偽の陰性)で計算できますが、実はこれ、同一の検査であっても、集団の有病率が変わると変わってしまうのです。
正診率って言葉は、一般的な意味で捉えておく方が正確ですね。


例のコロナの場合、日本のPCR検査は陽性的中率70%ほど、陰性的中率が90%以上と言われています。
陰性的中率が9割はあるんだからどんどんやるべき!なんなら東京都民全員やっちゃいなYO!ってくらいの勢いで発言している某テレ朝のコメンテーターとか某NHK夜9時ニュースの男性キャスターとか、次期総理と目されている元防衛大臣とかいるのですが、これが実行されると大変危険です。
そんな金どこにあんの?って疑問は当たり前すぎるので置いといて。疫学的に考えます。

例えば、人口1000万人の都市があるとします。
(※東京都の人口は約1400万人ですが計算がめんどいのでさしあたり架空都市として1000万人で)
例の病気の罹患率は正確にはわかっていませんが、抗体検査によると0.6%から1.0%が罹患歴があるのだとか。なので、高い方で1.0%を罹患率としておきます。
つまり10万人が罹患していて、990万人が健康って事になります。


この病気に対して、陽性的中立99%、陰性的中率99%のPCR検査を行なったとします。
そんな検査は存在しないんですが、まぁ仮定の話ですから。めちゃくちゃ正確なPCR検査です(こんな検査があったら診断に苦労しません)。
陽性的中率は99%ですから、10万人×0.99=9万9千人は陽性と判断されますが、残り千人は感染者なのに陰性と判定されます。これが偽陰性です。
次に陰性的中率も99%ですから、990万人×0.99=980万1000人は無事健康と判断されますが、残り9万9千人は健康なのに陽性と判断されます。つまり偽陽性ですね。
陽性と判断された人を合計すると、真の陽性者9万9千+偽の陽性者9万9000万=19万8千人。
陽性と判断された人のうち、実は半分は健康体だったというオチがつきます。


実際の陽性的中率7割、陰性的中率9割、東京都民1400万人、罹患率1%で計算すると。
まず罹患者は14万人、健常者数は1386万人ですね。
罹患者で陽性と判定される人数は、罹患している14万人の7割ですから9万8千人。
健常者で陰性と判定されなかった人数は、健常な1386万人の1割ですから138万6千人。
これを合計すると、148万4千人。
正診率でも89%となりますが、PCR陽性と判定された人の9割は、実は健康体と推測されます。


これでもPCR検査、やりまくります?



なお、コロナといえども感染対策の方法はさほど難しくありません。
「手指の消毒」
「目鼻口を弄らない」
「飲み屋と風俗に行かない」
これだけです。
コロナへの対策は飛沫感染対策、つまり汗や唾液対策ですので、一般的な生活上ではこの程度で十分です。

問題は、徹底的に実行できるか。

ウイルスは手指に付着して、目鼻口を弄った時に体内に侵入しますから、まめな手指の消毒が有効です。
医療従事者であれば、汗や唾液はもちろん、血液等も含めた体液の侵入を阻まなければなりません。
ただし日常生活でも、不特定多数が密集して大声で怒鳴りあってる居酒屋や、濃厚接触が生まれやすい風俗店なんかは避けなければいけません。
ふつうはマスクを外して酒飲むので、飛ばされた唾液が直接目鼻口に入る可能性が意外に高いのです。
風俗は、、、濃厚接触したうえに、唾液交換や直接粘膜接触すらしますからねぇ。まず防げないでしょうw


この様に、大人が一般的な生活を送るうえでは、別に難しいものは求められていないのです。
春先には散々テレビなどで紹介された対策なのですけれども。
GO TOキャンペーンだって、マスクしたうえで飲み屋&風俗ではっちゃけなければ特に問題はおきません。
旅行等に出かけた人を白い目で見る人もいるようですが、不思議でなりません。
自分が普段行っている感染対策の意味を理解すれば、何が良くて何が悪いのか、簡単にわかりそうなものなのですが…

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